急性中耳炎の場合は、スムーズに治癒したとしても、
滲出性中耳炎の場合は、状態によっていろいろです。週に2,3回通う場合もあれば月に1,2回、あるいは数か月に一回でもいい場合もあります。
例えば急性中耳炎から滲出性中耳炎に移行していったときや、上気道炎、鼻炎などの症状が併発しているときは、最初のうちはしっかり鼻炎の治療を行うなど、こまめに治療した方がよいと思われます。
しかし上気道炎や鼻炎症状が落ち着てきたら、通院頻度をへらしていってもよいと思います。
チューブ留置を行わずに経過を見る場合は月に1,2回程度、チューブ留置を行っている場合は1,2か月に1回程度で十分だと思います。
それを毎日通う必要もありませんし、毎日通っても早く治ることはありません。
週に2,3回あるいは毎週通ってもあまり変化がないことも多く、昔から行われている耳管通気療法(ガッコ、とかラッパとか言わせて、その際に空気を送り込む方法)の効果は最近では効果が疑問視されておりますので、当院ではあまり行っていません。
長引く滲出性中耳炎の患者さんには、なるべくお子さんやお母さんのご負担を減らす、また放置しないよう、当院では月に1,2回鼓膜の状態の確認させてもらっています。
もちろん経過の途中で耳垂れが出てきたり、鼻炎症状が悪化するなどした場合は、通院回数をふやしていただくことも必要です。